業務用
貯穀(食品)害虫複数種対応用
トリオス マルチ 穀物やその加工した食品に加害する徘徊性貯穀害虫7種を対象とした「複数種対応」となる生息確認及びモニタリング用フェロモントラップ
トリオス マルチ

食品・製粉・精麦・精米の工場、倉庫などの屋内に多く生息する穀物やその加工品といった食品に害を与える歩き回るタイプの害虫に有効です。これらの害虫は穀類を食べてしまうのと同時に、粉砕された粉にその他の害虫が寄ってくるため、2次的な被害を招く恐れがあります。トリオスは、粉やほこりの多い工場・倉庫などの環境に適したちりを防ぐ性能を完備しており、安定してモニタリングをすることができます。

  • 対象害虫
  • 特長
  • 使用方法
  • 商品構成
  • 資料一覧
INSECT

対象害虫

コクヌストモドキ

学名:Tribolium castaneum

コクヌストモドキ

成虫は、3~4mmでやや扁平、赤褐色~暗赤褐色をしています。主に成虫・幼虫が、米、小麦、トウモロコシ、大麦、ナッツ類、米ぬか、乾燥野菜・果実、イースト、粉ミルクなどを加害します。雌は一生のうちに500~1000個産卵します。卵から約2ヶ月で成虫になり、その後200日以上生存します。寒地では年に1~2回、暖地では年に3~4回世代を交代します。成虫の穿孔能力は強く、通常の食品包装では容易に侵入してしまいます

ヒラタコクヌストモドキ

学名:Tribolium confusum

ヒラタコクヌストモドキ

成虫は、3~4mmでやや扁平、赤褐色~暗赤褐色で鈍い光沢があります。コクヌストモドキに極めて類似しています。コクヌストモドキは触角の先端3節が球状で太いのに対し、ヒラタコクヌストモドキでは先端に向かって段々太くなっています。 主に成虫・幼虫が、小麦粉、麹、米粉、大麦粉、ナッツ類、乾燥果実、綿実、粉ミルク、家畜飼料などを加害します。雌は一生のうちに700個程度産卵します。卵から約2ヶ月で成虫になり、その後200日以上生存します。年に1~3回世代を交代します。生活史・食性共にコクヌストモドキに類似しています。ヒラタコクヌストモドキは乾燥や低温などの環境に対する耐性が強く、 生息範囲が広くなります。

コナナガシンクイ

学名:Rhyzopertha dominica

コナナガシンクイ

成虫は、3mm前後で丸く円柱形、茶褐色から黒褐色をしています。主に成虫・幼虫が、米、小麦、大麦、トウモロコシなどの穀物種子、穀類粉、豆類、キャッサバなどを加害します。加害された穀物は穴だらけになり被害が進むと粉状になります。雌は一生のうちに200~400個産卵します。卵から約1.5ヶ月で成虫になります。年に2~3世代を交代します。

ノコギリヒラタムシ

学名:Oryzaephilus surinamensis

ノコギリヒラタムシ

成虫は、3mm前後で細長く扁平、赤褐色で光沢は少ないです。主に成虫・幼虫が、米、小麦、大麦、トウモロコシ、ソルガムなど様々な穀類・乾燥加工食品を加害します。雌は一生のうちに100~300個産卵します。卵から約1.5ヶ月で成虫になり、その後、6~10ヶ月、長いもので2年ほど生存します。年に3~4世代を交代します。

ヒメアカカツオブシムシ

学名:Trogoderma granarium

ヒメアカカツオブシムシ

成虫は、1.7~3mm前後で楕円形、茶褐色から黒褐色まで変異があります。主に幼虫が、小麦、大麦、トウモロコシ、米などの穀物、油用種子、ココア等を加害します。雌は一生のうちに35個産卵します。成虫は3~12日と短い生存期間となります。日本では、過去に侵入した記録がありますが、根絶されました。インドが起源といわれ、暑く乾燥した地域に分布しています。

カクムネチビヒラタムシ
(カクムネヒラタムシ)

学名:Cryptolestes pusillus

カクムネチビヒラタムシ

成虫は、1.5~2mmとかなり小型で非常に扁平、触角が長いのが特徴です。茶褐色~暗赤黒褐色をしています。主に成虫・幼虫が、穀類およびその加工品、油糧種子、乾燥野菜、熱帯地方ではナッツやココア、コプラ(乾燥ココナッツ)、キャッサバなどを加害します。雌は一生のうちに200個程度産卵します。幼虫は、粒の内部で成長し、卵から約1.5ヶ月~2ヶ月で成虫になり、その後、2~4ヶ月ほど生存します。 年に2~5世代を交代します。

コクゾウ / コクゾウムシ

学名:Sitophilus zeamais

コクゾウムシ

成虫は、4~5mm(口吻も含む)で象鼻状の口吻が特徴です。黒褐色ですが、羽化まもない成虫は茶色をしています。主に成虫・幼虫が、米、トウモロコシ、小麦、大麦などの健全粒、乾麺、餅などを加害します。雌は一生のうちに200個程度産卵します。幼虫は、粒の内部で成長し、卵から約1.5ヶ月~2ヶ月で成虫になり、その後、2~4ヶ月ほど生存します。年に2~5世代を交代します。

FEATURE

トリオスマルチの特長

01.7種の徘徊性貯穀害虫を同時に「生息確認」及び「定期モニタリング」できるモニタリング用フェロモントラップ

・穀物やその加工した食品を扱う場所に設置することで7種の徘徊性貯穀害虫を顕在化

・対象害虫の早期発見、発生源の特定、発生消長の調査などに効果を発揮

・有機JAS対応商品(有機農産物のJAS規格別表等への適合性評価済み資材)

02.対象害虫の習性にピッタリ、操作性抜群、複数種専用ルアーを使用

・対象害虫の習性を徹底研究して作られたトラップ

・扱いが簡単なトラップであり、耐久性にも優れている

・粘着紙を用いた捕獲方式のため、捕獲数のカウントやメンテナンスが容易

・フェロモンと食物誘引物質を複数種捕獲のため適切なバランスで配合

・複数種捕獲に対応した「新しい食物誘引物質」を追加することにより、捕獲性能を強化

03.リユース可能な本体

・本体と粘着紙を別にし、本体のリユースを実現しました。粘着紙とルアーのみの交換により、ごみの排出量を大幅に軽減しました。

HOW TO

使用方法

トラップの組み立て方

1

①本体の底蓋を開け、底蓋のつめにはく離紙をはがした粘着紙を挿入してください。

2

②シートからルアーを1個取り出し、粘着紙中央に貼り付けてください。

※ルアーに一部色むらが生じることがありますが、品質に問題はありません。
3

③底蓋を閉め、ご使用ください。

トラップの設置方法

①設置場所:床などの平面に設置してください。

②設置間隔:5m間隔で設置することをお勧めします。

※製造設備付近への設置は成虫を誘引する可能性がありますので避けてください。
※建物の出入り口近辺の設置は、外部からの侵入を招く恐れがありますので、出入口からできるだけ離して設置してください。

トラップの交換周期

粘着紙とルアーは2週間ごとに交換してください。
本体は繰り返して使用できます。
ただし、屋外で使用すると光や水で劣化が生じるのでご注意ください。

※有効期限は製造後6ヶ月です。
※直射日光を避け、暗所室温条件下で保管してください。
PACKING

商品構成・荷姿

本体セット
・本体 50個 (10個/箱×5箱)
・ルアー 50個 (5シート)、粘着紙 50枚/箱

本体セット10
・本体 10個
・ルアー 10個 (1シート)
・粘着紙 10枚

ルアーセット
・ルアー 50個 (5シート)、粘着紙 50枚/箱

ルアーセット10
・ルアー 10個 (1シート)
・粘着紙10枚



DOCUMENT

資料一覧

カタログ・SDSなど 資料一覧はこちら


エコモン商品一覧
貯穀(食品)害虫用・農業害虫用
貯穀(食品)害虫複数種対応用
モニタリングの作業をサポートするツール