コガネムシ類はゴルフ場、果樹園、畑、園芸などの野外に広く生息し、根、葉、花を食い荒らすことで、生産物に直接的もしくは間接的に被害を与えます。ニューウインズパックはコガネムシの種類に合わせたルアーと習性に合わせて設計されたトラップで効率的にモニタリングします。
日本国内のみで使用・販売が可能
マメコガネ
学名:Popillia japonica
成虫は、9.0~13.5mm、小型で卵型をしています。体色は、頭・胸は緑~黒色、翅は赤銅緑色でまれに黒色がいます。側面にパッチ状の毛の束があるのが特徴です。主に幼虫は、芝や牧草の根や腐植物を加害します。成虫は、牧草、雑草、インゲンマメ、アズキ等といったマメ科植物、リンゴ、オウトウ、ブドウ、バラ、イタドリの葉や花を加害します。発生時期は、6~9月で、成虫は昼間に活動します。通常、1年1世代、寒冷地では、2年に1世代となります。
ヒメコガネ
学名:Anomala rufocuprea
成虫は、12.5~17.5mm、中型で長卵型をしています。体色には、色彩変異があり、赤銅色、銅色、銅緑色、緑色、紺色、黒紺色、紫紺色まで様々です。また、鈍い金属光沢があります。主に幼虫は、芝やムギ類の根や腐植物を加害します。成虫は、ダイズなどのマメ科植物、果樹、広葉樹の葉を幅広く加害します。発生時期は、6~9月で、成虫は日没後2~3時間の飛翔の後に食害する事が多いです。夜間には、灯火に飛来します。通常、1年1世代、寒冷地では、2〜3年に1世代となります。
ドウガネブイブイ
学名:Anomala cuprea
成虫は、17.0~25.0mm、大型です。体色は、全体が青銅色、時に緑色をし、鈍い光沢があります。また、頭・胸・背面に微小な点刻があります。発生時期は、6~9月で、成虫は夜行性で、灯火に飛来します。昼間は葉を丸め身を隠しています。1年に1世代となります。主に幼虫は、塊根(サツマイモ、サトイモ等)を加害し、表面に食痕をつけます。その他にも、イチゴやラッカセイ、果樹や庭木など様々な植物を加害します。成虫は、クリ、ブドウ、カキなどの果樹、マメ科植物の葉、バラの花弁を加害します。
チビサクラコガネ
学名:Anomala schoenfeldti
成虫は、9.0~14.0mm、比較的小型です。体色は、背面が黄褐色~赤褐色、腹面が黄褐色をしています。背面は、強い緑銅色~紫銅色の金属光沢があります。発生時期は、5~8月で、成虫は日没後、低く飛翔します。また灯火に飛来します。1年に1世代で、近年東北地方へと分布を拡大しています。主に海岸近くのイネ科を主体とする砂丘部で発生、また芝地やクリなどでも発生が確認されています。主に幼虫が、芝などの根を加害します。
ヒラタアオコガネ
学名:Anomala octiescostata
成虫は、9.0~13.0mm、小型です。体色は、赤銅色~緑銅色で腹側や脚は赤銅色~黒銅色をし、金属光沢があります。発生時期は、4~6月で、晴天時の日中に多くの雄成虫が飛翔します。1年に1世代で、北関東が北限といわれますが、近年、北上しています。主に幼虫が、芝などの根を加害します。成虫は、樹木(ヤマモミジなど)の葉や稀にカキの葉を加害します。
セマダラコガネ
学名:Blitopertha orientalis
成虫は、8.0~13.5mm、小型です。体色は、黄褐色で黒色の斑紋が様々な程度で発達しています。完全な黒色の個体も出現します。発生時期は、5~9月で、成虫は夜行性ですが、昼間も観察できます。1年に1世代で、草原や河川敷、都市部でも普通に発生します。幼虫は広食性で、芝やイネ科の草本を加害します。成虫は、広葉樹の葉やバラの花弁を加害し、ハワイではサトウキビの害虫として知られています。
アオドウガネ
学名:Anomala albopilosa
成虫は、17.5~25.0mm、大型で長卵型をしています。体色は、背面が緑色~赤緑色で鈍い光沢をしています。腹面や脚は、赤褐色~銅色で鈍い光沢をします。尾端に黄金色の毛が生えているのが特徴です。主に幼虫は、サトウキビ、サツマイモ、パイナップルの根を加害します。成虫はビワなどの果樹を加害します。広食性で様々な作物を加害します。発生時期は、4~10月下旬で、灯火に飛来します。北上が著しく、分布を拡大しています。
ナガチャコガネ
学名:Heptophylla piceasa
成虫は、10.0~14.0mm、小型です。体色は、黄褐色で適度な光沢があります。明るい色から暗色まで変化します。主に幼虫は、チャノキ(茶)やカラマツの苗木、サツキやツツジなどの庭木の根などを加害します。またハスカップなども被害があります。成虫は、庭木などの葉を加害し、茶や庭木への被害が大きい種類です。発生時期は、5~9月(平地では6月がピーク)で、夜行性で灯火に飛来します。
ルアーを取り替えることにより、本体のリユースが可能です。
組立て・設置が容易で、捕獲したコガネムシの取り出しが簡単です。
捕虫状況にあわせて捕虫容器の容積を2段階に調整できます。捕虫容器の容積を小さくすると、地表近くへの設置が可能となり、地表付近を飛翔するコガネムシの捕虫効率が上がります。
①ルアーを1個取り出し、ホルダーに乗せます。
②ホルダーの蓋を閉めます。
③本体の上部に取り付け、ご使用ください。
①ボトルのキャップを開けます。
②ボトルをひっくり返します。
③本体の上部に取り付け、ご使用ください。
対象とするコガネムシの種類によって、設置する高さを変えてください。
(葉にかくれないように)
※設置の高さは木に吊るす場合も同様です。
・風通しのよい場所を選んで設置してください。(林内など気流の淀んだ場所では十分な効果が期待できません。)
・誘引力の目安は50〜100mです。
・対象とするコガネムシの種類によって設置する高さを調整してください。
・トラップ内が捕獲された虫で満たされる前に虫を廃棄してください。(大量発生時には一日でいっぱいになることがあります。)
・設置後長時間放置すると、捕獲した虫が腐敗し、誘引効果を阻害することがあります。
本体セット
・本体、ルアー(虫種により異なります。)、ホルダー / 箱
ルアーセット
・ルアー(虫種により異なります。)、ホルダー / 箱
種類 | こんな所で効果を発揮 | 商品仕様 | トラップ 設置高さ |
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交換周期 | 有効期限 | タブレット | ボトル | ルアー | |||
マメコガネ | 芝地のメンテナンス及びマメ類やブドウの栽培 | 開封後 2〜3ヶ月 |
製造後 1年 |
○ | ○ | 性ルアー/食ルアー | 地表より1m前後 |
ヒメコガネ | 芝地のメンテナンス及びマメ類やブドウの栽培 | ○ | ○ | 性ルアー/食ルアー | 地表より1m前後 | ||
マメコガネ・ヒメコガネ※1 | 芝地のメンテナンス及びマメ類やブドウの栽培 | ○ | ○ | 性ルアー/食ルアー | 地表より1m前後 | ||
ドウガネブイブイ | 芝地のメンテナンス及びマメ類やブドウの栽培 広葉樹の葉を食害します |
○ | ○ | 性ルアー/食ルアー | 地表より1m前後 | ||
チビサクラコガネ | 芝地のメンテナンス及びマメ類やブドウの栽培 | ○ | ○ | 性ルアー/食ルアー | 地表 | ||
ヒラタアオコガネ | 芝地のメンテナンス | ○ | ー | 性ルアー | 地表 | ||
セマダラコガネ | 芝地のメンテナンス及び花の栽培 | ○ | ー | 性ルアー | 地表 | ||
アオドウガネ※3 | 芝地のメンテナンス及びマメ類やブドウ等の果樹栽培 | ○ | ー | 性ルアー | 地表より1m前後 | ||
ナガチャコガネ | 茶及びハスカップ等のメンテナンス | ○ | ー | 性ルアー | 地表より1m前後 |
※性ルアー…性フェロモンを使用したルアー
食ルアー…食物誘引物質を使用したルアー
※1 ヒメコガネの発生が多い場所では、ヒメコガネ用をご使用ください。
※2 ドウガネブイブイが発生している場所では、ドウガネブイブイが多く捕獲されることがあります。
※3 アオドウガネ用は成虫発生初期の予察は可能です。それ以降は、対象害虫の生態上、捕虫数が少なくなりますのでご注意ください。