食品・製粉・精麦・精米の工場、倉庫などの屋内に多く生息する穀物やその加工品といった食品に害を与える歩き回るタイプの害虫に有効です。これらの害虫は穀類を食べてしまうのと同時に、粉砕された粉にその他の害虫が寄ってくるため、2次的な被害を招く恐れがあります。トリオスは、粉やほこりの多い工場・倉庫などの環境に適したちりを防ぐ性能を完備しており、安定してモニタリングをすることができます。
コクヌストモドキ
学名:Tribolium castaneum
成虫は、3~4mmでやや扁平、赤褐色~暗赤褐色をしています。主に成虫・幼虫が、米、小麦、トウモロコシ、大麦、ナッツ類、米ぬか、乾燥野菜・果実、イースト、粉ミルクなどを加害します。雌は一生のうちに500~1000個産卵します。卵から約2ヶ月で成虫になり、その後200日以上生存します。寒地では年に1~2回、暖地では年に3~4回世代を交代します。成虫の穿孔能力は強く、通常の食品包装では容易に侵入してしまいます
ヒラタコクヌストモドキ
学名:Tribolium confusum
成虫は、3~4mmでやや扁平、赤褐色~暗赤褐色で鈍い光沢があります。コクヌストモドキに極めて類似しています。コクヌストモドキは触角の先端3節が球状で太いのに対し、ヒラタコクヌストモドキでは先端に向かって段々太くなっています。 主に成虫・幼虫が、小麦粉、麹、米粉、大麦粉、ナッツ類、乾燥果実、綿実、粉ミルク、家畜飼料などを加害します。雌は一生のうちに700個程度産卵します。卵から約2ヶ月で成虫になり、その後200日以上生存します。年に1~3回世代を交代します。生活史・食性共にコクヌストモドキに類似しています。ヒラタコクヌストモドキは乾燥や低温などの環境に対する耐性が強く、 生息範囲が広くなります。
コナナガシンクイ
学名:Rhyzopertha dominica
成虫は、3mm前後で丸く円柱形、茶褐色から黒褐色をしています。主に成虫・幼虫が、米、小麦、大麦、トウモロコシなどの穀物種子、穀類粉、豆類、キャッサバなどを加害します。加害された穀物は穴だらけになり被害が進むと粉状になります。雌は一生のうちに200~400個産卵します。卵から約1.5ヶ月で成虫になります。年に2~3世代を交代します。
ノコギリヒラタムシ
学名:Oryzaephilus surinamensis
成虫は、3mm前後で細長く扁平、赤褐色で光沢は少ないです。主に成虫・幼虫が、米、小麦、大麦、トウモロコシ、ソルガムなど様々な穀類・乾燥加工食品を加害します。雌は一生のうちに100~300個産卵します。卵から約1.5ヶ月で成虫になり、その後、6~10ヶ月、長いもので2年ほど生存します。年に3~4世代を交代します。
ヒメアカカツオブシムシ
学名:Trogoderma granarium
成虫は、1.7~3mm前後で楕円形、茶褐色から黒褐色まで変異があります。主に幼虫が、小麦、大麦、トウモロコシ、米などの穀物、油用種子、ココア等を加害します。雌は一生のうちに35個産卵します。成虫は3~12日と短い生存期間となります。日本では、過去に侵入した記録がありますが、根絶されました。インドが起源といわれ、暑く乾燥した地域に分布しています。
カクムネチビヒラタムシ
(カクムネヒラタムシ)
学名:Cryptolestes pusillus
成虫は、1.5~2mmとかなり小型で非常に扁平、触角が長いのが特徴です。茶褐色~暗赤黒褐色をしています。主に成虫・幼虫が、穀類およびその加工品、油糧種子、乾燥野菜、熱帯地方ではナッツやココア、コプラ(乾燥ココナッツ)、キャッサバなどを加害します。雌は一生のうちに200個程度産卵します。幼虫は、粒の内部で成長し、卵から約1.5ヶ月~2ヶ月で成虫になり、その後、2~4ヶ月ほど生存します。 年に2~5世代を交代します。
コクゾウ / コクゾウムシ
学名:Sitophilus zeamais
成虫は、4~5mm(口吻も含む)で象鼻状の口吻が特徴です。黒褐色ですが、羽化まもない成虫は茶色をしています。主に成虫・幼虫が、米、トウモロコシ、小麦、大麦などの健全粒、乾麺、餅などを加害します。雌は一生のうちに200個程度産卵します。幼虫は、粒の内部で成長し、卵から約1.5ヶ月~2ヶ月で成虫になり、その後、2~4ヶ月ほど生存します。年に2~5世代を交代します。
・ルアーの種類を変えることで7種類の害虫に対応
・対象害虫の早期発見、発生源の特定、発生消長の調査などに効果を発揮
・有機JAS対応商品(有機農産物のJAS規格別表等への適合性評価済み資材)
※ヒラタコクヌストモドキ用は除く
・対象害虫の習性を徹底研究して作られたトラップ
・フェロモン揮散量をコントロールすることで安定した性能を実現
・扱いが簡単なトラップであり、耐久性にも優れている
・粘着紙を用いた捕獲方式のため、捕獲数のカウントやメンテナンスが容易
・本体と粘着紙を別にし、本体のリユースを実現しました。粘着紙とルアーのみの交換により、ごみの排出量を大幅に軽減しました。
①本体の底蓋を開け、底蓋のつめにはく離紙をはがした粘着紙を挿入してください。
②シートからルアーを取り出し、粘着紙中央に貼り付けてください。
③底蓋を閉め、ご使用ください。
①設置場所:床などの平面に設置してください。
②設置間隔:5~10m間隔で設置することをお勧めします。
粘着紙とルアーは1ヵ月ごとに交換してください。
本体は繰り返して使用できます。ただし、屋外で使用すると光や水で劣化が生じるのでご注意ください。
本体セット
・本体 50個 (10個/箱×5箱)
・ルアー* 50個 (5シート)、粘着紙 50枚/箱
ルアーセット
・ルアー *50個 (5シート)、粘着紙 50枚/箱
種類 | 対象害虫 | 有機JAS対応※1 |
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コクヌストモドキ | コクヌストモドキ (Tribolium castaneum) | ○ |
ヒラタコクヌストモドキ | ヒラタコクヌストモドキ (Tribolium confusum) | ー |
コナナガシンクイ | コナナガシンクイ (Rhyzopertha dominica) | ○ |
新ノコギリヒラタムシ | ノコギリヒラタムシ (Oryzaephilus surinamensis) | ○ |
旧ノコギリヒラタムシ | ○ | |
ヒメアカカツオブシムシ | ヒメアカカツオブシムシ (Trogoderma granarium) | ○ |
カクムネチビヒラタムシ | カクムネチビヒラタムシ (Cryptolestes pusillus) | ○ |
コクゾウ | コクゾウ (Sitophilus zeamais) | ○ |
※1 ○:有機農産物のJAS規格別表等への適合性評価済み資材