ジンサンシバンムシやヒメマルカツオブシムシは食品・精米の工場、博物館、美術館、薬局、倉庫などの屋内に多く生息する穀物やその加工品といった食品に害を与える、飛び回るタイプの害虫です。これらの害虫は警戒心が強いため、通常のトラップではなかなか捕まえることが出来ません。ハイレシスは、警戒心が強い害虫の習性に合わせて設計されたトラップで効率的にモニタリングをすることができます。特にジンサンシバンムシ専用のトラップは世界で唯一富士フレーバーが販売しています。
ジンサンシバンムシ
学名:Stegobium paniceum
成虫は、2~3mm、褐色~暗茶褐色をしています。タバコシバンムシに類似していますが、ジンサンシバンムシの翅には明瞭な点刻の溝が縦に並んでいます。また、タバコシバンムシの触角はノコギリ状に対し、ジンサンシバンムシの触角は先端3節が長く太い形状です。主に成虫・幼虫が、穀類、菓子類、香辛料、乾燥果物、椎茸、蕎麦などの乾麺、さらには、漢方薬などを加害します。雌は一生のうち、80個程度産卵します。卵から1.5月~2ヶ月で成虫になり、10~21日生存します。寒地では年に1回、暖地では年に3回世代を交代します。
ヒメマルカツオブシムシ
学名:Anthrenus verbasci
成虫は、2.5mm前後で、褐色~暗茶褐色をしています。体色は黒色を基本にその上に、白、黄色、茶色の鱗片状の毛が様々な割合で生えているので、多様です。主に幼虫が、衣類や絨毯などの毛織物、博物館の動植物標本を加害します。その他にも、乾燥植物質(玄米、小麦等の穀類)、乾燥動物質(鰹節、干し魚、昆虫・小動物の死骸)など幅広く加害します。成虫は、花粉や花の蜜を好みますが特に被害はありません。雌は一生のうち、30~70個産卵します。卵から孵化したのち、約8~10ヶ月間幼虫で過ごし、越冬します。春に蛹、成虫羽化となり、7日程度生存します。年に1世代、4月中旬~6月下旬に出現します。
・ジンサンシバンムシとヒメマルカツオブシムシが対象(対象毎にルアーが異なります)
・対象害虫の早期発見、発生源の特定、発生消長の調査などに効果を発揮
・対象害虫の習性を徹底研究して作られたトラップ
・滑り台を付けることで警戒心が強い害虫も効率的に捕獲
・フェロモン揮散量をコントロールすることで安定した性能を実現
・組立簡単なトラップであり、使用後の処分も容易
・コンパクト、付帯設備不要、設置場所を選ばないため、工場・倉庫・コンテナなど幅広い場面で使用が可能
①本体を開き、A部を折り目に沿って曲げ、はく離紙を剥がします。
②シートからルアーを1個取り出し、粘着面に貼り付けます。
③A部をB部に差し込んでご使用ください。
①設置場所:床から1.5mの高さの壁面などに設置してください。
②設置間隔:5~10m間隔で設置することをお勧めします。
本体とルアーは1ヵ月ごとに交換してください。
本体 10個、ルアー 10個(1シート)/箱
100個/段ボール(10箱/段ボール)
種類 | 対象害虫 | 有機JAS対応※1 |
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ジンサンシバンムシ | ジンサンシバンムシ (Stegobium paniceum) | ー |
ヒメマルカツオブシムシ | ヒメマルカツオブシムシ (Anthrenus verbasci) | ○ |
※1 ○:有機農産物のJAS規格別表等への適合性評価済み資材