カメムシ類、カイガラムシ類は水田、畑、果樹園などの野外に広く生息し、農産物に直接的な被害を与えます。フィールドキャッチは害虫毎に設計されたルアーとトラップで効率的にモニタリングします。
日本国内のみで使用・販売が可能
ホソヘリカメムシ
学名:Riptortus pedestris
成虫は、14~17mm、体色は黒褐色から赤褐色まで変異があり、背面は褐色微毛に覆われています。幼虫は黒褐色で、腰がくびれ、アリによく似ています。ダイズの主要害虫で、成虫・幼虫が種子肥大期の子実を吸汁することにより、さやの落下や種子の奇形・変色が発生します。年2~3回世代を交代し、成虫で越冬します。
クモヘリカメムシ
学名:Leptocorisa chinensis
成虫は、15~17mm、体色は黄緑色で、頭・胸の両側に黒い縦帯があります。イネの主要害虫で、成虫・幼虫が登熟初期から後期までの稲穂を吸汁することによって斑点米が発生します。さらに発生が多くなると、斑点米が増加し、減収になることもあります。その他、マメ科の牧草を加害します。年2~3回世代を交代し、成虫で越冬します。
イチモンジカメムシ
学名:Piezodorus hybneri
成虫は、9~11mm、体色は淡黄緑色で、胸に紅色(雌)もしくは白色(雄)の横縞があります。 幼虫は1.3~8mmで、体色は、若齢時に黒色か淡褐色、老齢時に赤色~淡黄緑色となります。大豆の主要害虫で、成虫・幼虫ともに、子実を吸汁し収量や品質に影響を与えます。大豆の莢の付き始める頃から圃場に飛来し、発生は莢の伸長が終わる頃から種子の肥大が終わるころに最も多く、莢が黄変し始める頃まで吸汁します。吸汁された時の発育状態により被害状況は様々です。発育初期であると子実が肥大しなかったり、肥大中期以降であると子実が変形や変色したりします。年数回世代を交代し、幼虫で越冬します。
フジコナカイガラムシ
学名:Planococcus kraunhiae
雌雄で形態が大きく異なり、 雌成虫は、2.5~4mm、楕円形で、背面は白色粉状のロウ物質で覆われています。雄成虫は、約2mm、風に乗って飛翔します。幼虫および雌成虫が、カキ、ブドウなどの果樹やフジ、トベラなどの庭木を吸汁加害します。大量の排泄液(甘露)により、すす病が誘発されることもあります。通常4月上旬~11月上旬にかけて年3回世代を交代し、2齢幼虫で越冬します。
クワコナカイガラムシ
学名:Pseudococcus comstocki
雌雄で形態が大きく異なり、雌成虫は、3~4.5mm、楕円形で、背面は白色粉状のロウ物質で覆われています。雄成虫は、約1.5mmで、有翅のアブラムシに似ており翅があります。幼虫および雌成虫が、ブドウ、ナシ、リンゴ、カキ、モモなどの多くの果樹を吸汁加害します。大量の排泄液(甘露)により、すす病が誘発されることもあります。通常5月中旬~10月下旬にかけて年2~3回世代を交代し、卵で越冬します。
ミナミアオカメムシ
学名:Nezara viridula
成虫は、12~16mm、 体色は基本的に緑色ですが、様々な色彩型があります。成虫・幼虫ともに、非常に広食性で、大豆やイネ等の穀類をはじめ、野菜や果樹など、32科145種の植物を吸汁加害することが知られています。イネでは穂を吸汁し、斑点米を発生させます。年3~4回の発生で、成虫で越冬します。世界の熱帯から温帯にかけて広く分布します。
ルアーと粘着紙を取り替えることにより、本体のリユースが可能です。
害虫の生態に合わせて2つの形状が設定されています。プレートの角度を変えることで、成分の拡散性をコントロールでき、現場の環境に合わせて応用できます。
安定的なモニタリングを実現するために、高耐水性の粘着紙を使用しています。さらに、光による劣化にも強く、1ヶ月間安心してご使用いただけます。
①袋又はシートからルアーを必要個数取り出してください。
②ボックストラップの場合、ルアーホルダー上部の網部分にルアーを乗せて蓋を閉めてください。ペンタトラップの場合は、ルアーを粘着面に直接貼り付けてください。
1箱あたりの入り数 | 1トラップあたりの 使用個数 |
対象害虫 | |
プレート | 36枚 | 6枚 | ミカンハモグリガ シバツトガ フジコナカイガラムシ クワコナカイガラムシ |
ペンタホルダー | 12個 | 2個 | |
吊り下げ紐 | 6本 | 1本 |
1箱あたりの入り数 | 1トラップあたりの 使用個数 |
対象害虫 | |
プレート | 24枚 | 4枚 | ホソヘリカメムシ イチモンジカメムシ クモヘリカメムシ ミナミアオカメムシ |
フラットホルダー | 12個 | 2個 | |
ルアーホルダー | 6個 | 1個 | |
吊り下げ紐 | 6本 | 1本 |
※山口県/富士フレーバー(株)の特許使用。
種類 | 商品仕様 | 推奨 トラップ |
トラップ 設置間隔 |
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入り数 | 標準使用数 (1トラップあたり) |
交換周期 | 有効期限 (製造後) |
ルアー | ルアー形状 | |||
ホソヘリカメムシ | 24個 | 6個 (状況により2〜8個) |
開封後1ヶ月 | 1年 | 集ルアー | ボックス | 10m | |
イチモンジカメムシ※1 | 24個 | 6個 (状況により2〜8個) |
開封後1ヶ月 | 1年 | 集ルアー | ボックス | 10m〜15m | |
クモヘリカメムシ | 10個 | 2個 | 開封後2週間 | 1年 | 集ルアー | ボックス | 20m〜30m | |
フジコナカイガラムシ※2 | 6個 | 1個 | 開封後1ヶ月※3 | 1年 | 性ルアー | ペンタ | 10m | |
クワコナカイガラムシ | 6個 | 1個 | 開封後1ヶ月※3 | 1年 | 性ルアー | ペンタ | 10m | |
ミナミアオカメムシ | 10個 | 5個 | 開封後1ヶ月※4 | 1年 | 集ルアー | ボックス | 10m〜20m |
※性ルアー…性フェロモンを使用したルアー
集ルアー…集合フェロモンを使用したルアー
※1 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構/富士フレーバー(株)の特許使用。
※2 (国研)農業・食品産業技術総合研究機構/福岡県/島根県の特許使用許可済。
※3 開封後は、食品と区別し、密閉して冷蔵庫等(5℃前後)で保管してください。
※4 高温環境下での使用により、交換周期が1ヶ月より短くなる場合もあります。